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｢よっ、橘君。今帰り？｣

僕の肩をポンと叩く人がいた


｢あ、出水先生
お疲れ様です｣


｢うん、今日は疲れたよー。橘君はさ今日も怒られたんだって？｣


｢…え！
耳が早い！早過ぎる！｣


｢冗談で言ってみたんだけど…。やっぱり怒られたんだ？ま、なんかわかる。目立つもんねキミ｣


｢どどどどういうことですか？｣


｢だからそういう挙動がね…まーいーや。
とにかく、周りの人にあんまり迷惑かけちゃダメだよ｣


｢はい｣


｢立花さんは結構ズバズバ言う人だけど橘君にはあんまり怒らないのかな？｣


｢そんなことないですよ。細かいことまでズバズバ言われてます｣



｢たまたま聞いたんだけど、仲が良いんだって？立花さんと。
可愛いよねぇ、あのコ｣



なぜだろう
ドキリとした



｢しゃべっているほうだとは思いますけど｣



｢立花さんが外来にきたのってつい最近だよね？打ち解けるの早いと思うよ｣



出水先生は僕の表情をチラチラとうかがっていた