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カクテルパーティー

第1章 その出逢いは鮮明に

「橘君はここに来てどれくらい経ったっけ?」


「1ヶ月…位でしょうか」


「橘君ってさ
最近、恋愛とかしてる?」



「恋愛…してないですね」


「キミは人を好きになるとどういう風になるのかしら?」



「うーん
…相手のことを色々と知りたくて話しかけたり、いつも見ていたりしますね」


「じゃあ、まずはそれをしようよ」


「だれに?」


「…さあ?
そんなことまで知らない、私は知らなーい」


「私も知らなーい」


「えっ…あの」


「主任さーん、医局からお電話ですよー」

「はいはーい、じゃあね〜ん」

「じゃあ、私も。
どうぞごゆっくり〜」



僕は1人ぽつーんと取り残された。

ぽつーんと

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