カクテルパーティー
第3章 二人の世界の内と外
ズボンのポケットに片手を突っ込んで背筋をピンと伸ばし、少し横を向けば
窓際に両手を置いたまま壁に少しもたれ、つま先は今にもステップを踏むかのように少し浮いてて、わかりやすい彼女の笑顔が向けられている
なんでもない話なのに見つめ合う度に笑顔になることのできる相手
そんな安心が沸き起こる人
今までにいたか?
「あーあ…
結婚したくないなぁ…」
「あら、三矢さん
どうしたの?何かあった?」
「あ!い、いいえ…」
「…そう?
戸締まりはもう済んだの?」
「…」
「んん?なに、あの二人!
さっさと帰ればいいのにさ」
「…」
「…戸締まりは私がしておくから三矢さんは帰っていいよ。あの二人、閉じ込めてやる!
それにしても夕陽によく映えるあのシルエットは一体なんなんだぁ?
二人とも背が高いから…」
「では、お先に失礼しますっ」
「あ…ん、お疲れ様」
窓際に両手を置いたまま壁に少しもたれ、つま先は今にもステップを踏むかのように少し浮いてて、わかりやすい彼女の笑顔が向けられている
なんでもない話なのに見つめ合う度に笑顔になることのできる相手
そんな安心が沸き起こる人
今までにいたか?
「あーあ…
結婚したくないなぁ…」
「あら、三矢さん
どうしたの?何かあった?」
「あ!い、いいえ…」
「…そう?
戸締まりはもう済んだの?」
「…」
「んん?なに、あの二人!
さっさと帰ればいいのにさ」
「…」
「…戸締まりは私がしておくから三矢さんは帰っていいよ。あの二人、閉じ込めてやる!
それにしても夕陽によく映えるあのシルエットは一体なんなんだぁ?
二人とも背が高いから…」
「では、お先に失礼しますっ」
「あ…ん、お疲れ様」