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カクテルパーティー

第3章 二人の世界の内と外

「え、映画…」


「ん?」



「んあ、オッホン。
…立花さんて映画好き?」


「うん、まあまあ観るよ」


「今度の日曜日、二人でみに行かない?」



「え!? 映画を?
…うーんふふ
最近の映画で気になるのあったかなー?今どんな映画やってるんだろう?
橘君はどんな映画が好き?
今までで感動した映画は?」


「ちょっと待って。えーっと…」



バターン!



「ん?」



そして小さくカチャリ、と音がした



「あ、れれ?」


「げぇ、鍵しまってる!」



「…あなたたち朝までそうしてなさい」


「そんなぁ、ごむたいなー」

「ごむたいなー」




ガチャ

キィ…



「あのね二人とも、よく聞いて。
おしゃべりするなとは言わないけれど、もっと周りに気を配ってもらわないと困る。ただでさえここは人の命に関わることもある職場なんだから。
自分たちが今何をやるべきかわかっているでしょう?子供じゃないんだからこんなこと言わせないで」


「…すいません」

「…スミマセン」

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