レモンスカッシュ
第3章 M/O
Oside
その日、家に帰ったのは
24時過ぎ。
まだスタッフさんと打ち合わせを続ける
松潤を残して、家に帰ってしまった。
部屋に一歩入れば、
漂う松潤の香り。
…一瞬、居るのかって期待しちゃった。
今日の朝、
間に合わないってソファーの上に
脱ぎ捨てて行っ た、松潤のパジャマ。
あれ、可愛かったなぁ
“あ!ヤバい!
なんでリーダー起こしてくれなかったの!”
って、
目半開きなのに怒ってるの。
めちゃくちゃ可愛くない?
そのパジャマに顔をうずめて、
気づいたら寝ていた。
思い出の中の、松潤。
…あれ、これ夢かな?
現実では、無さそう。
“ねぇ~リーダー”
“名前で呼んでよ”
“大野さん”
“だからぁ”
“…さとし”
“何?”
“好き”
“俺も”
毎日こういう会話して、
二人で抱きしめ合って、
松潤が仕事してる間に
俺は絵描いて
…松潤の後ろ姿とか。
朝は松潤遅いから、
寝顔めっちゃ描いて…
いつまでも、
そういう日々が続くと思ってたのに
何でこんなことになったんだろ。