レモンスカッシュ
第1章 S/N
S side
はあ。
ダメだ。
ニノ見ると、
抱きたくなる。
楽屋にいても、
彼はピタッと隣に張り付いてくるわけだけども。
ぽかぽかあったけーし。
って、ガキじゃねんだから。
俺だって、もっと先行きたい。
でも、負担だけはかけたくない。
ほら、だってアイツ腰やっちゃってるから。
仕事が巻いて、家でふて寝をしていたら。
鍵がガチャって開く音。
「翔ちゃん、来ちゃった!」
ソファーから身を起こして玄関を見ると
にこにこと笑う、ニノ。
か、可愛い。
しかしなんでいきなり家にきたんだ?
いや確かに鍵渡したけども。
玄関までいって出迎えてやると
「どしたの?難しい顔して」
ふわっと抱きつかれて、
下から見上げられる。
なんか、ニノ、
今日、
ふわふわしてね?
不意にニノが目を閉じるから。
「…んっ…」
キスをした。
「翔ちゃん…もっと…」
潤んだ目で強請るから
強引にキスしてやった。
「ああっ…しょお」
「え?ニノ…どうしたの?」
緩い声と、甘い喘ぎ。
何よりも、ニノの息子が
元気よく反り上がっていた。