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恋空予報

第13章 新生活

二宮side




「ニノちゃん…」



――あれ?


俺、どうしたんだろ。


そのの結婚式で、雅紀と再会して
そのままホテルで…。


そうだ。
思い出した。



「…ニーノーちゃん?」



――もーちょっとだけ。


まだ眠たいから。


俺が布団から出ないでいると
雅紀がモゾモゾと入ってきた。



「起きてるんでしょ?」



――なんでわかんの?


俺が瞼をゆっくり開くと、
そこには雅紀の顔。



「あ、起きた」

「んー…」



雅紀の広い胸板に顔を埋めて
ちょっと甘えてみた。


そしたら、雅紀の大きな手が
俺の背中に回ってきた。


…ほら、優しくしてくれる。



「起きよっか?」

「やぁだ~…」



雅紀にぎゅーっとくっついたまま
離れないでいると上から寝息が聞こえた。



…寝ちゃった。



俺が残念に思ってると
雅紀の手が頬を優しく撫でた。



…この空間、悪くない。



「雅紀~…起きてよぉ…」



ゆさゆさと体を揺らすと
雅紀の顔がぴくっと動いた。


起きるかな?って期待してたら、
またすぅすぅ寝息を立てて寝ちゃった。



…もー。

ばか。あいばか。




「…ねぇ、起きてよ」

「んー…」



ぐるんっと寝返りを打った
雅紀に巻き込まれて、俺は
ベッドから落ちそうになった。



…我慢の限界。



雅紀の頬をむぎゅーっと
摘まんでみた。



「起きろおおお!!」

「いひゃっ…」



雅紀がびっくりして顔を上げた。


…起きた。



俺たちは顔を見合わせて
笑い合った。


こんな風に笑い合えるのって
すっごく幸せなことだったんだね…

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