
恋空予報
第17章 幸せの形
二宮side
「げほっ…」
絶不調…。
「ニノ、お粥作ったよ。
ほら、食べて?」
「んー…」
「今度はニノが風邪引いちゃったね」
って、お粥をふうふうしながら言う雅紀。
…うっせ。
「ごほっ、」
「熱は…低めだね。
喉が痛い?」
スプーンを口に咥えたまま
俺は頷いた。
…ん、うまい。
「じゃあ、風邪薬置いとくから。
それから…辛かったらいつでも電話して。」
「雅紀…」
「ん?」
ハンガーに掛けてあった
背広を手に取り、会社に
行く準備を始める雅紀。
こちらを見る目に不覚にも
きゅんっとしてしまった。
「…一生俺だけのために
ご飯作って…。」
「…ふふ、わかった。」
雅紀の唇が軽く触れて
俺の頭を大きな手が
優しく撫でた。
…幸せ。
「じゃあ、早目に帰るから」
「うん…」
雅紀がいなくなった寝室は
とても静かだ。
…うん。
静かで寂しい。
…だけど。
これが俺たちの幸せの形ってもんかな。
「げほっ…」
絶不調…。
「ニノ、お粥作ったよ。
ほら、食べて?」
「んー…」
「今度はニノが風邪引いちゃったね」
って、お粥をふうふうしながら言う雅紀。
…うっせ。
「ごほっ、」
「熱は…低めだね。
喉が痛い?」
スプーンを口に咥えたまま
俺は頷いた。
…ん、うまい。
「じゃあ、風邪薬置いとくから。
それから…辛かったらいつでも電話して。」
「雅紀…」
「ん?」
ハンガーに掛けてあった
背広を手に取り、会社に
行く準備を始める雅紀。
こちらを見る目に不覚にも
きゅんっとしてしまった。
「…一生俺だけのために
ご飯作って…。」
「…ふふ、わかった。」
雅紀の唇が軽く触れて
俺の頭を大きな手が
優しく撫でた。
…幸せ。
「じゃあ、早目に帰るから」
「うん…」
雅紀がいなくなった寝室は
とても静かだ。
…うん。
静かで寂しい。
…だけど。
これが俺たちの幸せの形ってもんかな。
