
恋空予報
第18章 番外編 最近の心情
「潤と一緒に旅行に来れて、
本当…俺は幸せ者だな…。」
「旅行なんて、これから先
何回も行けるよ。
ていうか、行こっか?」
「…うん。」
俺は自分大切にされてることが
本当に嬉しくて涙ぐんでしまう。
「なに泣いてんの。
もー…。」
「だっ、て、嬉し、だもん…っ」
潤に抱きつきながら、
わんわん泣き始める。
潤はそんな俺を優しく抱き締めて、
涙を拭ってくれる。
「…潤ー…っ。」
俺は涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を
潤の胸板に押し付けた。
潤は俺の額に
優しくキスをする。
それがまた嬉しくて。
「翔、旅館に戻ろっか。」
「ん…。」
潤の大きくて温かい手を
ぎゅっと力強く握っていた。
潤の後ろ姿が、
とても頼りになって。
一生ついていこうって、
思ったんだ。
俺、ちゃんとした奥さんに
ならないとな…。
そう思った瞬間でもあった。
