恋空予報
第21章 season*
相葉side
とにかくニノに会いたくて。
一心不乱に走り続けた。
雨が頬を伝う。
寒いし、足が馬鹿みたいに笑ってる。
一駅分なんて楽勝だ!だなんて
思っていたのに…。
いや、実際そうだった。
社会人になって、
バスケをやらなくなったから、
体力が落ちてしまったんだろう。
それにしても…
この雨じゃ、
せっかく蕾を膨らませて
開花した桜たちが散ってしまう…。
ニノとの話をしたばかりなのに…。
「ふぇっくしゅ!」
流石に疲れてきて、寒くて。
どこか雨宿りする場所は…
だなんて考えたけど。
俺は今すごく、ニノに会いたい。
だから……お願い、動いて。
「ニノっ…」
猫背の丸まった背中は、
すぐに視界に飛び込んできた。
「雅紀……って、
めっちゃ濡れてるじゃん!バカ!」
「ぅえ?マジ?
うわっ、ほんとじゃん!
こんなに濡れてると思わなかったぁ…」
「もー、早く帰って乾かさないと…
それからスーツもそれ、
明日着てけないね…」
もう、めんどくさいなぁ。なんて
小言を言ってるけど、
ほんとは嬉しいんでしょ?
俺に会えて。
耳まで真っ赤なの、
わかってるよ、俺。
「ほら、ぐずぐずしてないで
早く帰ろう?」
「ん、帰ろっか。」
ニノが両手に持っていた傘を
俺に一本渡して、
隣をキープしている。
…ふふ、こういう所本当に、
可愛いんだから。
とにかくニノに会いたくて。
一心不乱に走り続けた。
雨が頬を伝う。
寒いし、足が馬鹿みたいに笑ってる。
一駅分なんて楽勝だ!だなんて
思っていたのに…。
いや、実際そうだった。
社会人になって、
バスケをやらなくなったから、
体力が落ちてしまったんだろう。
それにしても…
この雨じゃ、
せっかく蕾を膨らませて
開花した桜たちが散ってしまう…。
ニノとの話をしたばかりなのに…。
「ふぇっくしゅ!」
流石に疲れてきて、寒くて。
どこか雨宿りする場所は…
だなんて考えたけど。
俺は今すごく、ニノに会いたい。
だから……お願い、動いて。
「ニノっ…」
猫背の丸まった背中は、
すぐに視界に飛び込んできた。
「雅紀……って、
めっちゃ濡れてるじゃん!バカ!」
「ぅえ?マジ?
うわっ、ほんとじゃん!
こんなに濡れてると思わなかったぁ…」
「もー、早く帰って乾かさないと…
それからスーツもそれ、
明日着てけないね…」
もう、めんどくさいなぁ。なんて
小言を言ってるけど、
ほんとは嬉しいんでしょ?
俺に会えて。
耳まで真っ赤なの、
わかってるよ、俺。
「ほら、ぐずぐずしてないで
早く帰ろう?」
「ん、帰ろっか。」
ニノが両手に持っていた傘を
俺に一本渡して、
隣をキープしている。
…ふふ、こういう所本当に、
可愛いんだから。