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黒猫ニーノと相葉さん。

第8章 青い『×』のサイン。

☆相葉Side☆



みんなが帰ったあと
オーノさんが座っていたソファーの端に
青いペンが落ちているのを見付けた。


もしかして
あの×印をカレンダーに書いたのって
ニーノじゃなくてオーノさんだったのかな…?

だとしたら
あの×印は…



ニーノが人間でいられる期限…?




「相葉さん。」

「どうした?」


「ありがとう…
ぼくの為に…お仕事もずっと休んでくれてたんでしょう?
ずっと側にいてくれて
本当にありがとう…」


ニーノが『ありがとう』なんて言うから。


「こちらこそ、ありがとう。
目を覚ましてくれて本当に嬉しかった…。
ニーノが居ないと、俺、ホントダメみたいだ。」

「相葉さんっ…」


ニーノをギュッと抱きしめた。



「お帰り、ニーノ。
ずっと、こうしたかった。」


心の中にあった想いが
次から次へと言葉になって溢れていく。

こんなにも愛しい。



「ただいまのキス、してくれる?」

「うんっ。」




ニーノの唇が
チュッと音を立てて重なった。



「幸せ…。」

「ぼくも…。」

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