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黒猫ニーノと相葉さん。

第9章 愛を注ぎたいから。

長湯は禁止にしようね、
イチャイチャも気をつけようね、って
ニーノと約束をした。
俺が先に入って身体を洗ったら
ニーノを呼んで。
湯船に浸かったら100を数えて出ようって。



「ニーノぉー!いいよー!おいで!」

病み上がりだけど
どうしてもお風呂に入りたいっていうから
約束はお互い絶対に守る!って決めて
入ることにした。
そりゃあね、4日間、清拭だけだったもんね。


「はぁーい!すぐ行く!」



久しぶりのニーノと入るお風呂は
欲望との戦いでもあった…



「んー、気持ちいい!」

「ホラ、早く100数えるよ!」

「「いーち、にーい、さーん…」」



お風呂上がりにはちゃんと水分を摂って。
髪も乾かした。


「大丈夫?クラクラしない?」

「うんっ。大丈夫!」

「湯冷めしないうちに寝ようね。おいで、ニーノ。」


布団の中に入ると
ニーノを腕枕した。



「ふふっ。相葉さんあったかい。」


トロンとした顔で
ニーノが俺の首元に顔を埋める。

あぁ、この感じ。
ココロがジワッと温かくなる。




『愛情じゃなくて
愛よ、愛。
ニーノに足りないのは、相葉さんの愛!』


『相葉さんの愛を
ニーノの身体に注いでやってよ。』


『じゃないと…
今度倒れたら
永久に目を覚まさないかもよ?』




ニーノを腕に抱きながら
オーノさんに言われた言葉を思い返していた。

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