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黒猫ニーノと相葉さん。

第9章 愛を注ぎたいから。

愛を、身体に注ぐ…



それって
アノ行為だよね、やっぱり。


ニーノがずっと人間のままでいられるかは、俺次第。

二人で過ごしたこの一ヶ月の記憶が
消えるか消えないかも、俺次第。


なんで俺次第なんだろう…
もしかして、アノ行為が関係してる…?
あのカレンダーの青い×印は…



タイムリミット…?



タイムリミットを過ぎたら
ニーノは猫に戻ってしまうの…?
一緒に過ごした記憶も消えてしまうの…?

そうしない為には…





アノ行為が必要…ってことか……?






「嘘だろっ?!」

俺は
ニーノを腕枕してるのを忘れてガバッと起き上がった。


「うわっ!」


「あ、ごめん…」

「どうしたの、急に起き上がって。
嘘だろって、何が?」

「いや……」



×印は土曜と日曜の境目に付いてた。

もしもその意味が今考えた通りだとしたら



タイムリミットは…あと1日。





そうか…


そう考えれば
ニーノが焦ってた理由も…
『相葉さんに愛されないと、ぼくは…』
と呟いた理由も
辻褄が合う。



「相葉さん?どうしたの?怖い顔してる。」

「へっ?!」


もう
迷っていられない。

また突き飛ばされたっていい。


「ニーノ、俺…」

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