黒猫ニーノと相葉さん。
第10章 さよなら、相葉さん。
「違うよ…」
好きだから
愛してるから
愛されたかったから
もっと近くなりたかったから
自分だけのものにしたかったから
俺だけじゃなくて
ニーノもそうしたいと言ってくれたから
だから…
「じゃあ間違ってもそんな風に言うなよ。
意味が無い、なんてさ。
充分に意味のある行為じゃん?それって。」
翔ちゃんは大人だ。
俺と一個しか歳が違わないのに。
それに比べて俺は…
「うん…ごめん。」
「ごめんが多いわー。」
まったく、雅紀はしょーがねぇなって
頭をクシャと撫でられた。
「雨、もう止みそうだな。
身体温まった?」
「うんっ」
「じゃ、コレ飲んだら行きますか!」
薄暗かった空に朝日が差して
雨が上がったのがわかった。
上着とモコモコが付いたクロックスを借りて
ジェイを連れて外に出ると
翔ちゃんがアスファルトにそっとジェイを降ろした。
「ニーノくんの居る場所に
連れてってくれ。ジェイ。」
「宜しくね、ジェイ。」
『にゃぉーん』
俺が探していた方角とは逆の方角に
ジェイが歩みを始めて
俺たちはその後を着いていった。
好きだから
愛してるから
愛されたかったから
もっと近くなりたかったから
自分だけのものにしたかったから
俺だけじゃなくて
ニーノもそうしたいと言ってくれたから
だから…
「じゃあ間違ってもそんな風に言うなよ。
意味が無い、なんてさ。
充分に意味のある行為じゃん?それって。」
翔ちゃんは大人だ。
俺と一個しか歳が違わないのに。
それに比べて俺は…
「うん…ごめん。」
「ごめんが多いわー。」
まったく、雅紀はしょーがねぇなって
頭をクシャと撫でられた。
「雨、もう止みそうだな。
身体温まった?」
「うんっ」
「じゃ、コレ飲んだら行きますか!」
薄暗かった空に朝日が差して
雨が上がったのがわかった。
上着とモコモコが付いたクロックスを借りて
ジェイを連れて外に出ると
翔ちゃんがアスファルトにそっとジェイを降ろした。
「ニーノくんの居る場所に
連れてってくれ。ジェイ。」
「宜しくね、ジェイ。」
『にゃぉーん』
俺が探していた方角とは逆の方角に
ジェイが歩みを始めて
俺たちはその後を着いていった。