黒猫ニーノと相葉さん。
第11章 悲しみの涙が乾いたら。
んーっ…。
あれ?ココは…
ぼくは格子の付いた
狭い部屋の中に居た。
薬品の臭いと
知らない猫の臭い。
隣りからはガリガリと新聞紙を掻く音がする。
『なーごっ。なーーーごっ。(すみません。ココどこですか?)』
顔は見えないけど
すぐ隣りに居るであろう猫族に聞いた。
『ニャーォ。ニャーーォ。(起きたのかい?ここは病院だよ。)』
病院…。
保健所じゃないんだ。
ぼくは助けられたんだ。
そっか…
そうだったんだ。
その時ガチャリと扉の開く音がして
白衣を着た先生が入ってきた。
「目が覚めたかな?」
この先生、知ってる。
ぼくに予防接種をしてくれた先生だ。
格子のロックを外し
ぼくを抱き上げて診察台の上に乗せた。
体温を計って
聴診器を当てる。
「うん、問題ないな」
そう言うと先生は
ぼくをまた格子の狭い部屋に戻して
そして行ってしまった。
部屋の隅にはウェットフードとお水がある。
ぼくはそれを貪るように食べた。
…美味しい。
相葉さんの家を飛び出して
雨の中ぼくは倒れたんだ。
そこまでは覚えてる。
そのあと
何がどうしてここに連れてこられたのか。
これからぼくは
一体どうなるんだろう…。
あれ?ココは…
ぼくは格子の付いた
狭い部屋の中に居た。
薬品の臭いと
知らない猫の臭い。
隣りからはガリガリと新聞紙を掻く音がする。
『なーごっ。なーーーごっ。(すみません。ココどこですか?)』
顔は見えないけど
すぐ隣りに居るであろう猫族に聞いた。
『ニャーォ。ニャーーォ。(起きたのかい?ここは病院だよ。)』
病院…。
保健所じゃないんだ。
ぼくは助けられたんだ。
そっか…
そうだったんだ。
その時ガチャリと扉の開く音がして
白衣を着た先生が入ってきた。
「目が覚めたかな?」
この先生、知ってる。
ぼくに予防接種をしてくれた先生だ。
格子のロックを外し
ぼくを抱き上げて診察台の上に乗せた。
体温を計って
聴診器を当てる。
「うん、問題ないな」
そう言うと先生は
ぼくをまた格子の狭い部屋に戻して
そして行ってしまった。
部屋の隅にはウェットフードとお水がある。
ぼくはそれを貪るように食べた。
…美味しい。
相葉さんの家を飛び出して
雨の中ぼくは倒れたんだ。
そこまでは覚えてる。
そのあと
何がどうしてここに連れてこられたのか。
これからぼくは
一体どうなるんだろう…。