黒猫ニーノと相葉さん。
第12章 スーパームーンの夜に。
☆ジェイSide☆
「おっ。お帰り、ジェイ。まぁた脱走したのかぁ?」
翔くんが焼酎を飲みながらおいでおいでをする。
今夜のアテも赤貝らしい。
「マジ美味いっ!」
美味しいモノを食べてる時の翔くんは
いつになく上機嫌だ。
俺は翔くんの斜め横にあるスツールの上で丸くなった。
ここから見る翔くんの横顔が好きだからだ。
「ニーノくんとこ行ってたのか?」
『にゃーぉ。(そうだよ。)』
俺の言葉はわからないはずなのに
そうか、そうかと一人にこやかに頷いてる。
テレビのニュースの音だけが
静かに流れていた。
「うわ、すっげーな。」
貝を箸で摘んだまま
翔くんがテレビの画面に釘付けになった。
数日後に見れるという、
スーパームーンのニュース。
映し出されているのは数年前のスーパームーンの映像だ。
翔くんなら
絶対、反応してくれると思ってた。
このタイミングを待ってたんだ。
俺はスツールから飛び降りて
テレビの真ん前を陣取った。
『にゃーぉ! (翔くん、頼む!)』
「ははっ。ガン見だな。
お前も月、好きだもんな?」
『にゃーーぉ! (もう一押し!)』
『スーパームーンは願い事が叶うなんて言われてますものね。』
女性キャスターの言葉に
翔くんが大きな目を更にクリッとさせた。
「ホントに願い事が叶うなら
またニーノくんを人間にしてやりたいけどな、」
『にゃぉーーーん (叶えようよ、翔くん)』
「おっ。お帰り、ジェイ。まぁた脱走したのかぁ?」
翔くんが焼酎を飲みながらおいでおいでをする。
今夜のアテも赤貝らしい。
「マジ美味いっ!」
美味しいモノを食べてる時の翔くんは
いつになく上機嫌だ。
俺は翔くんの斜め横にあるスツールの上で丸くなった。
ここから見る翔くんの横顔が好きだからだ。
「ニーノくんとこ行ってたのか?」
『にゃーぉ。(そうだよ。)』
俺の言葉はわからないはずなのに
そうか、そうかと一人にこやかに頷いてる。
テレビのニュースの音だけが
静かに流れていた。
「うわ、すっげーな。」
貝を箸で摘んだまま
翔くんがテレビの画面に釘付けになった。
数日後に見れるという、
スーパームーンのニュース。
映し出されているのは数年前のスーパームーンの映像だ。
翔くんなら
絶対、反応してくれると思ってた。
このタイミングを待ってたんだ。
俺はスツールから飛び降りて
テレビの真ん前を陣取った。
『にゃーぉ! (翔くん、頼む!)』
「ははっ。ガン見だな。
お前も月、好きだもんな?」
『にゃーーぉ! (もう一押し!)』
『スーパームーンは願い事が叶うなんて言われてますものね。』
女性キャスターの言葉に
翔くんが大きな目を更にクリッとさせた。
「ホントに願い事が叶うなら
またニーノくんを人間にしてやりたいけどな、」
『にゃぉーーーん (叶えようよ、翔くん)』