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黒猫ニーノと相葉さん。

第12章 スーパームーンの夜に。

「潤…俺、お前が生きてる間に伝えられなくて
後悔してたことがあってさ」


「うん、」




「ずっとお前のことが好きだった。 …今でも。」


「俺も…翔くんが好きだよ」



一年越しの二人の告白を
ニーノと二人で手を握り合いながら見守っていた。



「想いが通じてよかったね、翔ちゃん!」

「おめでとう、二人とも!」



俺たちは祝杯をあげた。



「俺たちばっかり恥ずかしいんですけど!」

「ちょっ、翔くん!
ニーノは相葉さんと過ごした一ヶ月のことは覚えてないんだよ?」


「…」

「いいんだよ。
気にするなよ、ニーノ!
またイチから好きになってもらえるように、俺、頑張るからさ!」


「相葉さん…」


「大丈夫だよ、ニーノ。
大丈夫。」


「ジェイ…」




寂しくないと言ったら嘘になる。
でも一度は想い合った仲だ、
きっとまた
ニーノは俺を好きになってくれる。
俺を愛してくれる。



「相葉さん、ニーノにたくさん思い出を語ってあげて?」

「俺からもお願いするよ」


ジェイと翔くんが頭を下げた。



「聞きたい。相葉さんとの思い出。
ぼくは…相葉さんに愛されてたんだよね?
相葉さんを愛してたんだよね…?

思い出すから。
必ず思い出すからね、相葉さん。」

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