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黒猫ニーノと相葉さん。

第13章 ぼくは何度だって君に恋をする。

☆ニーノSide☆



相葉さんに対する今のぼくのこの気持ちを
『恋心』と呼ぶにはあまりにも幼すぎて


好きだけど
大好きだけど
それ以上の感情を
前のようにまた感じることができるのか
ほんの少し不安だった


相葉さんを待たせることに
罪悪感が無いと言ったら嘘になる


『ぼくも相葉さんを愛してる』


その言葉に嘘はないけど
それはきっと
相葉さんの言う『愛してる』とは違う



いつか辿り着けるんだろうか

愛した記憶も
愛された記憶も
失くしてしまったぼくは


無限の迷路を彷徨ってるみたいだ。







「何、難しい顔してんだよ」


「んー?…んー、」

「なんか悩んでんの?」


「んー…」

「なんだよ、歯切れ悪ぃな」



お昼ごはんを食べに来いよとジェイに誘われて
今、櫻井さんの家に居る。



「これでも食って元気出せ!」


「すっご…。
これ、ジェイが作ったの?」

「とーぜん。」


ジェイは凄い。
櫻井さんを支えつつ
喜ばせることもできて。

これぞ、愛か。




ぼくはいったい
相葉さんに何をしてあげられるんだろう。




「焦んなくてもいいじゃん」


ジェイにはお見通しなんだね。


また前と同じように
相葉さんを愛することが出来たらいいのに。

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