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黒猫ニーノと相葉さん。

第13章 ぼくは何度だって君に恋をする。

「櫻井さんとの生活はどう?」


「どう?って聞かれてもな。
俺からしてみたらあんまり変わらないかな。
ジェイとしてずっと側に居たからね」


…だよね。
ジェイは記憶があるから。

って
なんかぼく、卑屈になってる?



「翔くんはさすがに違うみたいだよ?
服も脱ぎっ放しにしなくなったし(笑)」

「何それ(笑)」


「ああ見えてダメダメなところもあってさ
出しっ放し、脱ぎっ放しにしちゃうクセがあるんだけど
それを今更必至に隠そうとしてるところがね、なんか可愛くてさぁ」


間違っても本人には言えないけどね、と付け加えてるけど
そんなことサラッと言えちゃう君の方が可愛いよ、ジェイ。



「一つ変わったのは
愛のカタチ、かな」


「愛のカタチ?」


「人間になれたことで
受け取るだけの愛から
与えることが出来るようになったってこと。」

「どんなふうに?」



「…言わせんな、バカ!」


顔を紅くして怒るジェイは
やっぱり可愛かった。




「そうだ。
昨日の夜ね、みんなが帰ったあと
思い出話を幾つか聞かせてもらったよ」

「なんか思い出せそう?」


ぼくは首を横に振った。


「そっか…
まぁ、ゆっくりな。」


ジェイがぼくの肩をポンポンと叩く。




「ねえ、ジェイ。
一つお願いしてもいい?」

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