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黒猫ニーノと相葉さん。

第13章 ぼくは何度だって君に恋をする。

「ただいまぁ」


いつもなら『お帰りなさい、相葉さん!』ってハグしに来るのに
今日は玄関にお迎えに来る気配すらない。


怒ってんのかな…


恐る恐るリビングの扉を開けると
ムスッとした顔でソファーにちょこんと座っていた。



「ニー…」

「遅いっ!!」


「ごめん、て」

「何かあったのかって心配したんだからね!」


ギュッと唇を噛んで睨みつけるけど

か、可愛い…


「ちょっと!
ぼく、怒ってんの!
相葉さん、怒られてんの!
わかるっ?!」

「はい、ごめんなさい…」


怒ってるのに可愛いって
それって反則だよ、ニーノ。



「お腹空いたっ!」

「あっ!洋食屋さんのハンバーグ弁当買って来たからさ、食べよう?」

レジ袋からガサゴソと弁当を取り出す。



「食べ物なんかで釣られないんだか…

うわっ♡美味しそう♡」


目を輝かせて
ハンバーグ弁当を見てる。

怒った顔も可愛いけど
やっぱりこの顔だよなぁ。

嬉しそうなニーノの顔
俺、大好きだ。



「さ、食べよ?」

「うんっ。」



大好きなハンバーグを口いっぱいに頬張るニーノを見ていると
一日の疲れなんてぶっ飛んじゃって。



「美味しー♡ 幸せっ♡」



ニーノの笑顔を見れて
俺もね、幸せだよ?

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