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黒猫ニーノと相葉さん。

第16章 ぼくのおかあさん。

☆相葉side☆



「連れてって?ベッド。」

「あ…うん、」


ニーノがあんなこと言うから
自分から言い出したことなのに動揺しちゃって
ベッドに連れてってそっと下ろしたまではいいけど
そのあと動けずにいた。



「相葉さん?」

「…うん?」

「どうしたの?」

「いや…さっきのさ、」

「寝かさないよ、ってやつ?」

「なんだ、嘘なの?ってやつ。
あれは冗談なの?」

「冗談なんかじゃないよ。」


「ホントに…?」








「…今夜は寝かさないで?」








好きな相手にそんなこと言われて
『No』と言える男がいるなら見てみたい。



ニーノが俺の頬を撫でる。




「あいしてる。雅紀。」


「俺も愛してるよ、ニーノ」



見つめ合うと
その唇に吸い込まれそうになった。


ニーノの全てが欲しい。
ニーノを俺で埋め尽くしたい。

心も身体も
俺だけのものだよ。



目を閉じてそっと唇を重ねた。







愛しい俺の恋人

今夜は寝かさないよ。

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