黒猫ニーノと相葉さん。
第17章 夢幻泡影。
☆オーノSide☆
『夢幻泡影』
それは儚いものを指す。
どっかのラジオで最近覚えた言葉だ。
ユメにマボロシにアワにカゲ。
昔の人は上手いこと言ったもんだね。
意外だったのは
そこに『恋』が入ってないこと。
恋だって
充分儚いじゃないか。
「オーノ君」
「おぉ。シゲか。
よくここに居るってわかったね?」
「待機室に居なきゃ
自室で寝てるかココに居るか、どっちかでしょ?
で、どう? 釣れた?」
「釣れねぇなぁ。」
オイラ達の住む世界には
月ノ湖 (つきのこ) という湖がある。
そこの畔で釣りを楽しむのが至福のひとときなんだ。
「落ち着くよね、ココって。
いや
オーノ君の隣りだから落ち着くのかな?
なんてね。」
「なっ…何言ってやがんだよっ…!」
「あっ。今、照れたでしょ?」
「バカッ!て、照れてなんかねぇーよっ!」
シゲはその場にゴロンと寝転んで
ニコニコしながらオイラの釣りの様子を見てる。
ジッと見られてたら集中出来ねぇじゃねーか…
「オーノ君てさ、」
「あん?」
「恋で悩んだりなんかする?」
「鯉?」
「恋だよ、恋。」
「あぁ、恋ね。
…さぁな。どうだろうね?」
本人目の前にして
言えるかっつーんだよ…。
『夢幻泡影』
それは儚いものを指す。
どっかのラジオで最近覚えた言葉だ。
ユメにマボロシにアワにカゲ。
昔の人は上手いこと言ったもんだね。
意外だったのは
そこに『恋』が入ってないこと。
恋だって
充分儚いじゃないか。
「オーノ君」
「おぉ。シゲか。
よくここに居るってわかったね?」
「待機室に居なきゃ
自室で寝てるかココに居るか、どっちかでしょ?
で、どう? 釣れた?」
「釣れねぇなぁ。」
オイラ達の住む世界には
月ノ湖 (つきのこ) という湖がある。
そこの畔で釣りを楽しむのが至福のひとときなんだ。
「落ち着くよね、ココって。
いや
オーノ君の隣りだから落ち着くのかな?
なんてね。」
「なっ…何言ってやがんだよっ…!」
「あっ。今、照れたでしょ?」
「バカッ!て、照れてなんかねぇーよっ!」
シゲはその場にゴロンと寝転んで
ニコニコしながらオイラの釣りの様子を見てる。
ジッと見られてたら集中出来ねぇじゃねーか…
「オーノ君てさ、」
「あん?」
「恋で悩んだりなんかする?」
「鯉?」
「恋だよ、恋。」
「あぁ、恋ね。
…さぁな。どうだろうね?」
本人目の前にして
言えるかっつーんだよ…。