黒猫ニーノと相葉さん。
第17章 夢幻泡影。
食事を終えて御膳を下げながら
マルの後ろに立って言った
「マル。
さっきは大きい声出して悪かった」
「ええねん、ええねん!僕が悪かってん!」
マルの肩をポンと叩いて
オイラはその場所を後にした。
外に出ると
夜風が気持ち良かった。
「オーノ君」
呼ばれて振り返るとシゲが小さく手を振って
こちらに歩み寄った。
「散歩もいいもんだね」
「ああ。」
大した会話もないまま
二人で月ノ湖までの道のりを歩く。
「晩ご飯の前に月ノ湖で話してたことなんだけどさ、」
「うん、」
「ホントに引かない?
気持ち悪いって…思わない?」
「言ったろ?
そんなこと…思わねぇーよ。」
「でも理解はできないでしょ、僕のこと。」
「… 。」
オイラは黙ってしまった。
「ごめん。オーノ君」
「謝んなよ…」
「蓮園の方に行ってみない?」
「蓮園?」
蓮園は月ノ湖の反対側にある。
「遠いだろ?」
「うん、だから早く行こ」
シゲがオイラの手を取って
歩みを速めた。
繋がれた手が
ジンと熱くなった。
「オーノ君の手、温かい。」
「そ、そうか?」
「うん。僕…」
「え?」
「オーノ君を好きになれば良かった。」
マルの後ろに立って言った
「マル。
さっきは大きい声出して悪かった」
「ええねん、ええねん!僕が悪かってん!」
マルの肩をポンと叩いて
オイラはその場所を後にした。
外に出ると
夜風が気持ち良かった。
「オーノ君」
呼ばれて振り返るとシゲが小さく手を振って
こちらに歩み寄った。
「散歩もいいもんだね」
「ああ。」
大した会話もないまま
二人で月ノ湖までの道のりを歩く。
「晩ご飯の前に月ノ湖で話してたことなんだけどさ、」
「うん、」
「ホントに引かない?
気持ち悪いって…思わない?」
「言ったろ?
そんなこと…思わねぇーよ。」
「でも理解はできないでしょ、僕のこと。」
「… 。」
オイラは黙ってしまった。
「ごめん。オーノ君」
「謝んなよ…」
「蓮園の方に行ってみない?」
「蓮園?」
蓮園は月ノ湖の反対側にある。
「遠いだろ?」
「うん、だから早く行こ」
シゲがオイラの手を取って
歩みを速めた。
繋がれた手が
ジンと熱くなった。
「オーノ君の手、温かい。」
「そ、そうか?」
「うん。僕…」
「え?」
「オーノ君を好きになれば良かった。」