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黒猫ニーノと相葉さん。

第18章 猫の恩返し。

☆ニーノSide☆



せっかくの日曜だってのに
ここんとこずっと身体がダルい。


「ジェイも寝たきりだっていうし
なんでだろな…熱はないのに、」

おでことおでこをコツンと当てて
相葉さんが呟く。


「だいじょぶ、だから。
ごめんなさい、心配かけちゃって。」

「目、瞑ってな?
少しでも休んだ方がいいから」


布団の上からトントンとリズムを刻んでくれてる。
それに安堵して
そっと目を閉じた。




なんとなく…
なんとなく、感じてることがある。
ジェイに聞いて確かめたい。
もしも、ジェイも同じように感じてるなら…



閉じていた目を開けて
相葉さんを見つめた。


「ん?どした?」

「あのね
ジェイと、二人きりで話したいの。
ちょっとだけでいいから…」

「今じゃないとダメなの?」

「うん、今。」


相葉さんがジーンズのポケットからスマホを取り出して
翔さんに電話をかけた。




― プルルルル プルルルル ―




「あっ、翔ちゃん?」

『おお、雅紀。 どうした?』


「ニーノがね、ジェイと二人きりで話したいって。
大丈夫かな?」


『ちょっと待って。』




『もしもし?』

「もしもし、ジェイ? 体調はどう?」

『イマイチ…かな』


スマホから漏れるジェイの声が
こころなしか元気がないのがわかる。


「しんどい時に、ごめんね。
今、ニーノに代わるから」


相葉さんはぼくにスマホを渡して
リビングの方に行ってるね、と
髪を一撫でして部屋を出ていった。

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