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黒猫ニーノと相葉さん。

第19章 復活 LOVE 。

その晩、翔ちゃんはうちに泊まり
次の日は二人とも有給を取った。

翔ちゃんが手配してくれたペット専用の斎場で
火葬の時は嗚咽が止まらなかったけど
空に立ち昇る煙を見ていたら
きっとこのまま月まで行くんだろうなって
ちゃんと還れるといいなって
そう思った。



ニーノとジェイが亡くなってから
最初の一週間はほぼ毎日のように
翔ちゃんと一緒に過ごした。

その次の週からは
金曜の夜に翔ちゃんがうちに来て
日曜の夜に帰って行く
そんな週末婚のような日々だった。






そして迎える、49日目。






『今仕事終わったよ。
これからそっち行く!』


『りょーかい!
今日の夕飯はクラムチャウダーだよ\(^o^)/』


『マジか!
走って帰るわ!(笑)』





「ふふっ。」

翔ちゃんとのラインのやり取りに
思わず頬が緩む。



明日はニーノとジェイの四十九日。
ちょうど土曜日だ。









「ただいまぁー。
外までいい匂いしてたよ!
ちょー腹減ったぁ〜」

「お帰り、翔ちゃん!
もうすぐ出来るよ!
先、シャワー浴びてきちゃえば?」


「おぉ、サンキュー♪
あ、雅紀。
花買ってきたからさ」


黄色い小菊と
紫のりんどうの
お供えの花束が2つ。


「綺麗だね」

「だろ?」

「ニーノとジェイ、って感じ!」

「小菊がニーノくんで、りんどうが潤?
なんかわかるわ(笑)」





ほら、ニーノ。
翔ちゃんがお花買ってきてくれたよ。
綺麗だね。


明日、会いに行くよ。

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