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黒猫ニーノと相葉さん。

第3章 灰猫ジェイと櫻井さん。

「同じですね」

「「え?」」


「あ、田舎に両親はいますけど
一人っ子なので、僕にとってジェイは弟みたいな感じといいますか、」

櫻井さんが慌てたように言い訳する。



『だってよ?』

ニヤリと笑ってジェイの方を見ると
あからさまに目をそらした。



ジェイのやつ、照れてやんの(笑)



「櫻井さん、一人暮らしなんですね。
もし良かったら、また時々うちに遊びに来てください!」

相葉さんがそう言うと
ジェイが棚から飛び降りて
待ってましたとばかりにほくの足に擦り寄った



『ちょ、ジェイ!なにしてんの!』

『懐いてる的なやつよ』



「ほら、ジェイくんも懐いてるし、ねっ?!」


「ホントですね。珍しいな、ジェイが人に懐くなんて。」

「これも何かの縁ですから!」




多少強引な気もするけど
櫻井さんも嫌ではなさそうで
二人はにこやかに連絡先を交換した。



「ジェイ。ほら、もう帰るよ?」


『俺の思惑通りだな』

『相葉さんと櫻井さんを仲良くさせてどーすんのさ?』

『それは秘密。』


櫻井さんは丁寧にお辞儀をして
そしてジェイを抱きかかえて帰っていった。

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