黒猫ニーノと相葉さん。
第8章 青い『×』のサイン。
『俺はもう帰らなきゃだけど
元気出せよ、な? ニーノ。』
「うん…。
ありがとね、話聞いてくれて。」
ジェイが帰った後も
相葉さんの眠るベッドには戻らずに
ブランケットに包まってソファーで丸まってた。
「……ノ。 ニーノ。」
凄く身体がダルくて
重たい瞼をやっと開けると
目の前に相葉さんの顔があって。
もう朝になってたんだ、って気付いた。
「こんなとこで寝てたら風邪引くよ?」
「大丈夫だよ。
ぼく、猫だもん。
人間じゃないもん。
ごめんね、もう少し寝る…」
可愛くないこと言っちゃった。
「ニーノ。」
もうぼくの事なんて放っておいてくれ。
「朝ごはん置いておくから。」
2時間くらい経ってキッチンに行ったら
相葉さんはもうとっくに仕事に出かけていて
朝ごはんにはラップがかかっていて。
『お昼ごはんは冷蔵庫に入ってるから食べてね。 雅紀』
置き手紙までしてある。
行ってらっしゃいの挨拶
しなかったな…
これからはキスにしようねって言ってたのに
ぼくのせいだね。
「オーノ様…ぼくどうしたらいいんでしょうか…」
相葉さんの置き手紙を握りしめて俯いた。
「素直になればー?」
あっ。オーノ様。
オーノ様がソファーで足を組んで
項垂れるぼくをジッと見ていた。
元気出せよ、な? ニーノ。』
「うん…。
ありがとね、話聞いてくれて。」
ジェイが帰った後も
相葉さんの眠るベッドには戻らずに
ブランケットに包まってソファーで丸まってた。
「……ノ。 ニーノ。」
凄く身体がダルくて
重たい瞼をやっと開けると
目の前に相葉さんの顔があって。
もう朝になってたんだ、って気付いた。
「こんなとこで寝てたら風邪引くよ?」
「大丈夫だよ。
ぼく、猫だもん。
人間じゃないもん。
ごめんね、もう少し寝る…」
可愛くないこと言っちゃった。
「ニーノ。」
もうぼくの事なんて放っておいてくれ。
「朝ごはん置いておくから。」
2時間くらい経ってキッチンに行ったら
相葉さんはもうとっくに仕事に出かけていて
朝ごはんにはラップがかかっていて。
『お昼ごはんは冷蔵庫に入ってるから食べてね。 雅紀』
置き手紙までしてある。
行ってらっしゃいの挨拶
しなかったな…
これからはキスにしようねって言ってたのに
ぼくのせいだね。
「オーノ様…ぼくどうしたらいいんでしょうか…」
相葉さんの置き手紙を握りしめて俯いた。
「素直になればー?」
あっ。オーノ様。
オーノ様がソファーで足を組んで
項垂れるぼくをジッと見ていた。