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ずっと隣で笑っていて

第15章 第十五話

遅くなっちゃった

あいつら腹すかしてるよな

早く帰んなきゃ…

俺はバス停から走った


ん?あの人影…


「翔兄~ おかえりー」

お前ら…


和と潤が抱きついてきた

寒さで鼻の頭を真っ赤にして…


「遅くなってごめんね… 迎えにきてくれたの?」


「待ってたんだよ だって 今日は…」


話しかけた和の口を雅紀が塞いだ


「ないしょだよねー」

潤の口を智が塞いだ

「翔にい 早く帰ろう 腹減った」

雅紀が腕にしがみついてきた


今日ってなんかあったっけ?


「智 今日なんかあった?」


聞いたけど…


「寒いから早く帰ろうよ」って微笑むだけだった

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