ずっと隣で笑っていて
第21章 第二十一話
ここが何処で
今日は何日か…
そんなこともわからないまま
俺たちは一緒に過ごしていた
「あの丘に登ってみようか」
この島の一番高い場所
そこを指差し 翔ちゃんが言った
遠足に行くみたいで なんだか心が弾んだ
結構険しい獣道も
探検気分で楽しかった
辿り着いた場所は
絶景で島を一望できた
コバルトブルーの海に白い砂浜 周りの緑 全てが綺麗で
暫く黙ってその景色にみとれていた
「大野 智がここにいます」
目についたのは 砂浜に書かれた文字
「お前ら 何書いたんだよ」
笑って俺が言った
「あれくらい書かなきゃ目立たないよ」雅紀が笑う
「いいできでしょ」 和也が笑う
「宣伝してやったぜ」 潤が笑ってる
「傑作だな」
翔ちゃんまで笑ってる
「誰にみせんだよ」
不貞腐れてそう言ったけど
みんなの笑う顔がうれしくて 俺も一緒に笑ってた
笑い声が木霊みたいに島中に響いた
「これで大丈夫だな…」
翔ちゃんの言葉は
笑い声に消えて
俺の耳に微かに聞こえた
今日は何日か…
そんなこともわからないまま
俺たちは一緒に過ごしていた
「あの丘に登ってみようか」
この島の一番高い場所
そこを指差し 翔ちゃんが言った
遠足に行くみたいで なんだか心が弾んだ
結構険しい獣道も
探検気分で楽しかった
辿り着いた場所は
絶景で島を一望できた
コバルトブルーの海に白い砂浜 周りの緑 全てが綺麗で
暫く黙ってその景色にみとれていた
「大野 智がここにいます」
目についたのは 砂浜に書かれた文字
「お前ら 何書いたんだよ」
笑って俺が言った
「あれくらい書かなきゃ目立たないよ」雅紀が笑う
「いいできでしょ」 和也が笑う
「宣伝してやったぜ」 潤が笑ってる
「傑作だな」
翔ちゃんまで笑ってる
「誰にみせんだよ」
不貞腐れてそう言ったけど
みんなの笑う顔がうれしくて 俺も一緒に笑ってた
笑い声が木霊みたいに島中に響いた
「これで大丈夫だな…」
翔ちゃんの言葉は
笑い声に消えて
俺の耳に微かに聞こえた