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ずっと隣で笑っていて

第21章 第二十一話

満天の星を見ながら
俺は眠れないでいた

翔ちゃん 寝顔もかっこいいな


雅紀 腹出して寝るなよ


和也 指加えてかわいいな


潤 寝ながら考えるな 眉間に皺よってるぞ

みんなが傍にいるって こんなにも心強いんだな


ありがとうね


砂浜に座ってみた


夜の静寂に身を置く

「智…」


いつの間にか翔ちゃんが隣に座っていた

「眠れないの?」


「なんか今日は眠れないんだ」


どうしてかな…


寝ちゃいけないような


時間を止めたい


今の時間を止めたいんだ


「なあ 智… 俺たちは間違った時代に生まれてしまった だからこれからは 間違いのないように お前が伝えていってほしい 道を間違えないようにな」


翔ちゃん…何言ってんだよ…


こんなに幸せじゃないか


みんなで楽しく暮らしてるだろ?


「そうだな…」


微笑む翔ちゃんの横顔があまりにも儚く綺麗に見えた

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