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ずっと隣で笑っていて

第24章 第二十四話

「淋しくって…
あれから毎日淋しさは増してく… 逢いたくて… 逢いたくて… 」

言葉にならず嗚咽しか出てこない


『翔ちゃん… ごめんね そばにいてあげられなくて 抱き締めてあげられなくて…

でもね 聞いてほしい…

俺も… ここにいるみんなも いつもそばで見ているんだよ 姿は見せられないけど 春 花が咲き一面の花畑に何を思う? 夏の海のきらめきに何を思う? 秋 山の紅葉の美しさに何を思う? 冬 一面の雪景色に何を思う? 心が揺さぶれたなら それは俺が 俺たちがそばにいるっていうことなんだ
そうやって季節を紡いで行くんだ

生きてる人達に想いを伝えていくんだよ

翔ちゃん… だから 淋しいなんて思わないて… 泣かないで… 哀しむ翔ちゃんの姿をみて 俺も一緒に泣いてる…
翔ちゃんが泣いてる時は 俺も泣いてるんだよ

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