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ずっと隣で笑っていて

第25章 第二十五話

人間でもなく 桜の精霊だと云う


翔と過ごした時間は 俺には特別だった


いつしか無くてはいられない程に大切になってきた


桜の花が少しずつ枝を離れて風に舞っていく


それを愛しそうに見つめる翔…


「ねぇ 翔は桜が散ったらどうなるの?」

穏やかに微笑み


「僕も消えるよ…」

それが定めだからと …


お別れなの?


もう会えないの?


イヤだ…


嫌だよ翔…


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