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ずっと隣で笑っていて

第25章 第二十五話

その夜も翔は花びらを見ていた


ヒラヒラと舞う花びらを一枚手にした翔は


慈しむように口づけた


「翔…」


思わず抱き締めた身体は暖かかった


「智くん…」


俺の背中に回る手がやさしくて


涙がでてきた…


「泣かないで…智くん…」


泣くつもりじゃなかった


「ごめんね 翔…」

翔の身体がだんだん薄くなってきてるのがわかってたんだ


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