嫌われ狸の一生
第12章 妹 ~別離~
家を出て、働くようになると免許証も取得して、ローンだけど、中古だけど車も手に入れた。
妹のことも心配だったので、下道で車を運転してたまに帰ったりもしていた。
妹が高校一年の時に妹の親友の女のコと少しだけ付き合った。
このコは幼稚園の頃からの親友で、ボクにもスゴくなついてくれていた。
妹をいじめた乱暴者をやっつけたあの事件の時も妹と一緒にいた。
乱暴者をやっつけて、たった一人でヤツの家に乗り込んだりしたボクはカノジョにとってもヒーローだったのかな。
乱暴者の家が会社ごといなくなったのもボクのおかげだと思い込んでいるフシがあった。
そんなはずはないのだが・・
ウチに帰った時に偶然にカノジョに会ってドライブに連れていってあげることになった。
車に乗るのなんて当たり前のことだが、高校生になったばかりのカノジョにとってはやはりスーパーヒーローだった。
ボクだって免許を取って車に乗るようになった時にはアニメの主人公にでもなった気分だった。
そんないきさつでカノジョとデートを重ねるうちに恋人になった。
お姉さまと別れてから恋人はいない、そんな時に昔からボクのことが好きだったなんていう可愛いコがいたら、恋人にならないワケがない。
思えばボクの初めても高校一年の時、歳上のお姉さまだったなと思ったりもした。
しかし、その関係はすぐにおわった。
妹にバレてしまったのだ。
妹にはボクたちの関係が不潔で嫌悪すべきものだった。ボクは妹に殴られて、それから絶交状態となって今日に到っている。
その親友のことも嫌いになって、ひっぱたいて絶交したらしい。
カノジョとは時が来たら妹にもちゃんと話して分かってもらおうねとも言っていたのだが、カノジョはボクのことが好き過ぎて、嬉しくてたまらなくて、つい妹に喋ってしまったのだろうな・・
妹にしてみれば親友と兄を同時に失ったんだから怒るよな・・
カノジョとも別れたボクはウチにも寄りつかなくなった。
妹は家族にはボクたちのことは言わずに、気まぐれな兄さんだから、女にでもフラれて地元には用がなくなったんじゃないのとか言っていたらしい。
妹も高校卒業と同時に家を出たので、お互いに別に生活していれば兄弟姉妹なんてある程度疎遠になっていてもそんなに不思議には見えないだろう。
妹のことも心配だったので、下道で車を運転してたまに帰ったりもしていた。
妹が高校一年の時に妹の親友の女のコと少しだけ付き合った。
このコは幼稚園の頃からの親友で、ボクにもスゴくなついてくれていた。
妹をいじめた乱暴者をやっつけたあの事件の時も妹と一緒にいた。
乱暴者をやっつけて、たった一人でヤツの家に乗り込んだりしたボクはカノジョにとってもヒーローだったのかな。
乱暴者の家が会社ごといなくなったのもボクのおかげだと思い込んでいるフシがあった。
そんなはずはないのだが・・
ウチに帰った時に偶然にカノジョに会ってドライブに連れていってあげることになった。
車に乗るのなんて当たり前のことだが、高校生になったばかりのカノジョにとってはやはりスーパーヒーローだった。
ボクだって免許を取って車に乗るようになった時にはアニメの主人公にでもなった気分だった。
そんないきさつでカノジョとデートを重ねるうちに恋人になった。
お姉さまと別れてから恋人はいない、そんな時に昔からボクのことが好きだったなんていう可愛いコがいたら、恋人にならないワケがない。
思えばボクの初めても高校一年の時、歳上のお姉さまだったなと思ったりもした。
しかし、その関係はすぐにおわった。
妹にバレてしまったのだ。
妹にはボクたちの関係が不潔で嫌悪すべきものだった。ボクは妹に殴られて、それから絶交状態となって今日に到っている。
その親友のことも嫌いになって、ひっぱたいて絶交したらしい。
カノジョとは時が来たら妹にもちゃんと話して分かってもらおうねとも言っていたのだが、カノジョはボクのことが好き過ぎて、嬉しくてたまらなくて、つい妹に喋ってしまったのだろうな・・
妹にしてみれば親友と兄を同時に失ったんだから怒るよな・・
カノジョとも別れたボクはウチにも寄りつかなくなった。
妹は家族にはボクたちのことは言わずに、気まぐれな兄さんだから、女にでもフラれて地元には用がなくなったんじゃないのとか言っていたらしい。
妹も高校卒業と同時に家を出たので、お互いに別に生活していれば兄弟姉妹なんてある程度疎遠になっていてもそんなに不思議には見えないだろう。