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嫌われ狸の一生

第4章 不思議な男

その推測は父親の給料が長年働いているボクと同程度のものでないと成り立たない。

職を転々としていた父親がそんな給料をもらっていたのならやはり大したものだ。
短期間でそれなりのポジションにいたことを思えばそいなのだろう。

仕事の腕と人脈が成せた業であろう。

酒乱で短気で暴れたり、堪え性がなかったり、自分が一番でないと気に入らない天狗気質だったり、金銭感覚がなかったり、悪いところばっかり見ていたので嫌いな存在だったけど、大人になってから考えるとやはりすごい男だったんだと思う。

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