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どうか、

第1章 明野の加害。




自分のネクタイを強く解いて高木の目に被せる。

枕と高木の頭の間に手を入れてネクタイをくくりつけようとすると、彼は何かをねだるように首を嫌々と振った。





「…っ、やめ、やめろって…桜太郎、おねが…」




「…高木」







僕の気持ち、わかってよ。










「…っ」




静かになった高木に僕はまた口づける。ただ、今度はもっと激しく、高木が満足できるように。





「…っふ、ぅ、…っん、あ」



「…っは、大丈夫?」



小さく喘ぎ始めた高木に僕は気味の悪いねぎらいの言葉をかけてから、そっと、高木の真っ白なシャツに指をかけた。







そして僕は今日、親友である高木を汚した。

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