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どうか、

第1章 明野の加害。


「…」




何の言葉も発さずに高木のネクタイを解き、そのネクタイで彼の手を上に回してくくりつける。



「…え、ちょっ、や、だ…やめっ…!」




もう高木の目は抵抗と絶望で染まっていて、その目を見ると僕の失いかけた理性がすっと這い上がってくる。



やめなければならない、僕は、こんなことを望んだんじゃない。


こんなこと、ただの強姦だ。罪。



それ以前に僕は、高木を傷つけて、ぼろぼろにして、自分のモノにしようとしているのだ。




やめなければ、すぐに。




だけど、もう___

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