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どうか、

第1章 明野の加害。














その日、仕事が終わってから高木は僕を家に招待するといった。



「最近、桜太郎の家に行ってばっかだったから」と言ってまた可愛らしい小ぶりなえくぼを見せてくる。


ただここは素直に喜ぶべきところで、なにかチャンスが巡ってきたんじゃないかとか、考えるべきではない。

だがやはり恐ろしい。






自分が、高木を食い荒らしてしまいそうで__











「はい、いらっしゃい」




そんな僕の葛藤なんて高木に伝わるわけもなく、久々に訪れた高木宅に招き入れられた。

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