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距離

第1章 距離3

Sside

今日はみんなとレギュラー番組の
収録日。

一番に楽屋に入って、新聞片手にコーヒーを飲んでいると、次々にメンバーが楽屋に入ってくる。

メイクさん、マネジャーや番組スタッフに挨拶をしながらいつもの席にみんな、集まってくる。

大丈夫、いつも通り。

智「みんな、あと何曲残ってるの?まだソロも終わってないよ~」

潤「一番進んでるのは翔さんじゃないの。一番。遅れてるのはニノじゃないかな、映画の撮影も遅れてるって聞いたけど・・・」

翔「昨日、ある程度、取ったからあと3曲~」

スタッフがバタバタしている。
スタッフ「二宮さんが映画の撮影が押してるらしく、遅れてきます。先に打ち合わせを進めて欲しいとのことです」

このあと、相葉さんも少し遅れて到着。
相「遅れました、道が混んでた。あれニノは??」

翔「映画の撮影で押してるから先に打ち合わせしてだって。でどれぐらいでニノくるの?」

スタッフ「本番ぎりぎりとのことです。」

翔「了解です」

とニノ抜きで打ち合わせが始まり、メイク、衣装の着替えが進んでいった。
それでもニノはまだ来なかった。

ニノは本番の時間ぎりぎりに滑り混んできて、打ち合わせしないまま、収録が始まった。

それでも頭のいいニノは適格なコメントで場を盛り上げてくれた。
収録も無事に終わった。
スタッフが俺たちをスタジオから送りだしてくれる。

ニノ「みんな、ごめん。この後音入れ行って、夜中の撮影行かないとダメで・・・」と駆け足で楽屋に戻っていた。

みんな、そんなことは理解しているから「いいよ、頑張って」と声をかける。

楽屋に戻るとニノはもういなくなっていた。

みんな、着替えながら・・・

智「ニノ、やせたかな?」

相「忙しすぎて食べてなさそうだね」

潤「食べる時間もないのかもね・・」

あの小さい体がさらに小さくなる・・・考えるだけでも心配になる。でも何もしてあげることはできない。

この先もスケジュールは詰まっている。このあと年末に向けての仕事、年明けたら春からコンサート。どこまでも忙しい。

翔「ニノは次の休みは二週間後、それも半日だけだね・・」

みんな「うわ」

潤「相葉さんも来年、ドラマだし。同じになるじゃん。」

相「あ~マジで」

みんな、笑いながら着替えが終わるとバラバラに帰って行った。



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