カワイイ子には気をつけて。
第3章 three
「ただいま…」
ニャア―。
「おおー。みーちゃん。お出迎え?
母さんは?…いないよね。」
うちは母子家庭で、
父さんはいない。
ココ最近は母さんも帰ってこなくなった。
「みーちゃん。ご飯まだだよねー。
ご飯にしまちゅかぁー。」
ニャ―オ
飼い猫のみーちゃんの声だけが家全体に響き渡る
こんな生活はもう、慣れたんだけどね。
連絡入れてたけど、ご飯は置いてあった。
まぁ、結局食べてないしね。
「久しぶりの晩御飯かも、、」
ココ最近はお昼だけ食べて過ごしていた。
竜弥にも心配はよくされる。
『お前、、、また、痩せた?』
竜弥はもちろん俺の家庭のことは知ってるし。
ただ、食ってない事だけは知らないだろう。