カワイイ子には気をつけて。
第5章 five
ピコピコとゲーム音が部屋に響く。
友達の家に遊びに来た感じだ。
話すこともないし。
でも、無言が続くのは嫌だし。
何を言おうか考えていた時、
「…太虎の家…複雑だって聞いたんだけど。」
直球だな!!?おい!!
「…まぁ、普通の家庭に比べたら
そ〜なんじゃない?」
少しの沈黙が訪れる。
「…最初…まじで怖かったよね?
……ごめん。
謝ってすむとか思ってないから。」
あ、、こりゃ、だいぶ俺のこと聞いたな。
あんまり知られたくないんだけど。
「…まぁ。…慣れてるし…あーゆーの。」
「……慣れちゃダメだろ。」
でも。どうしようもないんだよ。
暴力になれてるんだから。