テキストサイズ

カワイイ子には気をつけて。

第8章 eight




「やば…緊張する」



舞台袖。

熾は普通に緊張する女子にしか見えない。




「まぁ、頑張ろー」




そう、軽く言うのは竜弥。


いたっていつもと変わらない。




ただ、俺が嫌なのは





竜弥と熾のキスシーン。





ちょうど俺が木の役で立つ位置からは



ほんとにキスしているようにしか見えないのだ。





ほんとはしてないのに。






「本番はじまりまーす。準備、大丈夫っすかー?」




役員の人が誘導をはじめた。




いよいよだ。






キスシーンなんて、




気にしない!!!








ストーリーメニュー

TOPTOPへ