カワイイ子には気をつけて。
第9章 nine
一方その頃、太虎はというと。
「こんな感じです。」
あの後、修二さんの家に来た。
めっちゃ整ってる…
「…辛かったね。言えなかった?」
「…別に言えなかったわけじゃ、ないです。」
「ただ、僕もすぐに逮捕出来るかって言われるとできないから…」
そう。きっと『家の問題だから』とか
そうやって解釈されて。
病院の診断書があれば?いいのかな。
「…僕が君のお母さんを止める。」
…この前は俺のこと放り出したくせに。
「よろしくお願いします」
思っても無いことを口にして
修二さんの家を出た。