カワイイ子には気をつけて。
第9章 nine
「…遅いんだけど。」
「いやいや、俺の家から10分はかかるから!!」
「まぁ、いいや。行こ。」
正直、竜弥は誘いたくはなかったけど
太虎の好きなものはいまいちわかんないし。
わかるのはこいつくらいだろうし。
しょうがない。
「今日、太虎は?」
「え?あぁ…なんか用事あるとか言って出てる。」
なんかあんまり理由は聞いて欲しくないような顔をしてたから。
太虎はよくそういうことがある。
まぁ、だいたい家の事なんだろうけど。
「…太虎の好きなもの知りたい??」
ウザい。
「…何が好きなの。」
「…教えなーい!てへっ☆」
やっぱウザい。