無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ユウキは
ヒカルが淡いブルーのブラだけの上半身…
前に大きくスリットが入った
タイトミニのスカートで
片手に警棒だけを握り
まるで
女豹のような俊敏さで
自分を含めた
大勢のチンピラたちを
一撃で撃ち抜き倒していった勇姿を
あの日以来
たまに夢にも見ていた…。

あの女刑事さんの
キリッとした瞳の輝きが
美しかった…。
一瞬のことだったけど
俺に一撃を打つ前に
『あなたは未成年じゃない？　抵抗しなければ私は手を出しません!!下がって!!』
と言ってくれた…

俺はまわりのやつらの手前
その言葉には従えず
女刑事に持っていた角材で
殴り付けようとしたけど…
振り下ろした俺の角材は
床を叩いただけで
女刑事は俺の背後をすでにとっていた…。

『まだ若いよ!!今なら間にあうよ!!やり直しなさい!!』
そんな
言葉を俺に呟いたと思った瞬間…
多分
首筋を警棒の柄で叩かれた。
俺はその場で意識を失った…。

もう俺は
港竜会には戻らない…
あのあと
港竜会は麻薬密売で打撃を受けて
俺らみたいな
チンピラをかかえるゆとりすらなさそうだし
………。

やっぱり田舎に帰ろうか？
いや!!
もう一回だけ…
なんとかこの都会で
一花咲かせたい…。
やり直したい…。