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ユウキは
ヒカルに夢中になっていた。

確か…
海浜署の刑事さんだったよな…。

その日から
ユウキは海浜署の向かいにある
喫茶店で
何日も窓際の席から
海浜署の玄関を
ずっと眺めることにした。

会いたい!!
会ってあの女刑事に
もうチンピラはやめて
真面目に働くと
言葉にして伝えるんだ…。

ユウキはそれを
ヒカルに伝えることで
都会で踏ん張れる気がした。

待つこと3日目…

……――あっ!!
ユウキの目に
サクラコと一緒に
海浜署の正面玄関からでてくる
ヒカルをついに見つけたのだ…。

無造作に束ねたポニーテールに
胸元を大きくは抱けた
白いブラウスシャツ…
首にはネックレス…
メガネをはめて
唇の横にホクロがある…
華奢な身体…
前にスリットが深々と入った
ミニのタイトスカート …

そして
フツーに美人…。


ユウキはまるで
待ち続けたアイドルにでも
駆け寄るかのように
店を出て
ヒカルのもとに駆け出した!!