
Face or Body
第19章 結婚直前最後の事件
どうしよう――…………
まさか
命中するなんて
まさか
死んじゃうなんて
こんな騒ぎになるなんて――………
川口数馬【カワグチ カズマ】は
自分の部屋で
自らがおかしたことの重大さに
押し潰されそうになっていた。
2階にあるカズマの部屋に
階下のリビングから
母の京子の
『カズくん!!夕飯できたよ~ 今日はカズくんが大好きなハンバーグですよ~』
という声が聞こえる
――……ご飯どころじゃねえよ!!クソババァ
カズマは
17歳の高校2年生
父は大手銀行のエリート社員
母はパートさえしたことのない
いわゆる苦労知らずのお嬢様。
仕事で不在が多い夫への
寂しく満たされない思いを
カズマを溺愛することで紛らす
そんな毎日だった…
そんな母からの
とどまることのない溺愛が
思春期のカズマのなかで
うっとうしくてたまらなく
逃げ場のない
【俺はいつまでこの母の支配下なんだ】
という
ある種の恐怖ににた感情が
芽生える状態になっていた…。
カズマは
母の溺愛で抑えつけられた
さまざまな欲求不満を
いつしか密かに
晴らす術をみにつけるようになっていた。
その1つが
幼児へのイタズラ…
カズマの容姿はいわゆるデブ。
同世代の女の子からも
その容姿を好奇の視線で眺められていた。
その劣等感が
まだ性に目覚める前の
可愛らしい女の子で
性欲をはらす行為へと繋がっていった。
そして
もう1つが拳銃…
いつしか
自分を小馬鹿にした奴らに
その引き金を引きたい!!
という衝動を持つようになっていた。
そんなある日
カズマはネットの闇サイトで
改造拳銃をたまたま購入することができた…
自宅には
パソコン部品として
配達された包みをあけると
ずしりとした黒光りのする
拳銃があった…。
カズマはそれを自室の机の引き出しに
鍵をかけておさめた。
まさか
命中するなんて
まさか
死んじゃうなんて
こんな騒ぎになるなんて――………
川口数馬【カワグチ カズマ】は
自分の部屋で
自らがおかしたことの重大さに
押し潰されそうになっていた。
2階にあるカズマの部屋に
階下のリビングから
母の京子の
『カズくん!!夕飯できたよ~ 今日はカズくんが大好きなハンバーグですよ~』
という声が聞こえる
――……ご飯どころじゃねえよ!!クソババァ
カズマは
17歳の高校2年生
父は大手銀行のエリート社員
母はパートさえしたことのない
いわゆる苦労知らずのお嬢様。
仕事で不在が多い夫への
寂しく満たされない思いを
カズマを溺愛することで紛らす
そんな毎日だった…
そんな母からの
とどまることのない溺愛が
思春期のカズマのなかで
うっとうしくてたまらなく
逃げ場のない
【俺はいつまでこの母の支配下なんだ】
という
ある種の恐怖ににた感情が
芽生える状態になっていた…。
カズマは
母の溺愛で抑えつけられた
さまざまな欲求不満を
いつしか密かに
晴らす術をみにつけるようになっていた。
その1つが
幼児へのイタズラ…
カズマの容姿はいわゆるデブ。
同世代の女の子からも
その容姿を好奇の視線で眺められていた。
その劣等感が
まだ性に目覚める前の
可愛らしい女の子で
性欲をはらす行為へと繋がっていった。
そして
もう1つが拳銃…
いつしか
自分を小馬鹿にした奴らに
その引き金を引きたい!!
という衝動を持つようになっていた。
そんなある日
カズマはネットの闇サイトで
改造拳銃をたまたま購入することができた…
自宅には
パソコン部品として
配達された包みをあけると
ずしりとした黒光りのする
拳銃があった…。
カズマはそれを自室の机の引き出しに
鍵をかけておさめた。
