無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

結婚式を翌日に控えたその日…

日付指定で
ヒカルとアキラの新居には
ユウキからの
贈り物が届いた。

ヒカルが大好きな
ディズニー映画の音楽が
オルゴールで1時間後とに流れる
壁掛け時計…。

――………
覚えていてくれたんだ…
あのときの会話……――

ユウキが港竜会から
足を洗い真面目に働くと
ヒカルに約束をしにきた日…

サクラコも一緒に
夕飯をユウキにご馳走した夜…

『このコはね～　剣道5段に居合道2段、しかも合気道も達人なんだよね…　あ!!でもディズニーアニメも大好きなんだよ～』
とサクラコ先輩が
ユウキに話していたことを
ずっと覚えてたんだ…。


ふと
同封された
メッセージカードをヒカルは見つけた。


そこには…
お世辞にも上手とは言えない文字…
でも
心を込めてひと文字ずつ丁寧に書いた字で…


【ヒカルさんへ

御結婚、おめでとうございます。

こんな僕ですが、あなたのおかげて、まっとうに生きる道を見つけることができそうです!!

ヒカルさんは、僕の憧れの『お姉さん』です。

よかったら、これからは『姉さん』って呼ばせていただけたら、嬉しいです。

アキラさんといつまでもお幸せに!!

　　　　　　　　　　　　　　ユウキより】


――……
もう!!
姉さんって
これからずっと呼ばせてあげたのに…

ユウキ君…
死んじゃったらそう呼んでもらいたいのに
呼んでもらえないじゃん!!


ヒカルの瞳から
涙がまた溢れだした。