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Face or Body

第4章 ヒカル&アキラ最初の事件

『おい!! それは無茶だし、本部にバレたらヤバイよ!! いつもお前の発想には振り回されるけど、今回は無茶しすぎだ!!』

アキラはヒカルの
切れ長の綺麗な瞳を見つめて
毅然と言いはなつ。

『私には確証があるの。捜査本部にも意見を伝えたけど、所轄のいち交番の女性巡査の意見なんて取り合ってもらえなかったけど…』
とヒカルは
肉厚な唇をつんと突きだして
悔しさを表現した。

ヒカルの確証は
被害女性の体型と容姿…
被害女性は今回の被害者
主婦のD子をはじめ全員が
身長160代前半で
華奢な体型
さらに
髪を染めていない長い髪の女性
全員メガネをかけている…。
そして
頬、目尻、首筋、胸元…
服を着た状態でもどこかにホクロがある。

家族を第一発見者にして
家族崩壊をさせる愉快犯的な要素があると
本部はみているが
ヒカルはそれは
結果論であると考えている…

『時代遅れかもしれんが…。警察官には【直感】は必要なんだ』

ヒカルは警察学校の恩師である
村山の言葉を思い出していた。

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