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Face or Body

第4章 ヒカル&アキラ最初の事件

私も
その被害者たちとの共通点がある…

ヒカルは
婦人警察官にしては
華奢な体つきである
長い黒髪をポニーテルに束ねている
メガネをかけている
ホクロも口もとにある…

『確か被害者のみんなは、レイプされる数日前に電車内で痴漢行為に遭遇していたよね』

ヒカルはアキラに
そう確認した

『ああ… 厳密に言えば2回…。』
とアキラは答える

犯人は最初に
恐らくは
小さな容器に詰めてきたであろう
自分の精液を
被害女性たちのスカートやスボンの臀部に
それをかけて汚す
さはらに
2回目に臀部を後ろから
撫で触る行為に及ぶのだ。

この犯人の好む容姿を重視して
犯人を現行犯で確保してから
レイプと傷害事件の立件をする…
それが
ヒカルがイメージした解決への糸口だった。

私が囮になる…。

密かなヒカルのその決意を
アキラは
感じ取っていた。

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